こんにちは、はちゆるです。
派遣社員でも産休・育休が取得できることはご存じですか。
私自身が派遣社員として働いていますが、産休・育休を取得し同じ派遣先で復帰まですることができました。
産休・育休の取得条件や私が実際に産休・育休を取得した体験談などを記事にしてみましたので、これから産休・育休を取得したいと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
派遣社員でも産休・育休を取得することができる
派遣社員でも産休・育休を取得することはできます。ですが有期雇用という立場もあって、一定の条件を満たさなければいけません。
以下に取得条件などまとめてみました。
産前産後休暇とは
産前産後休暇は出産予定日前6週間と出産後8週間の期間取得てきます。
産休中の手当ては出産育児一時金(子供一人につき42万円)と 出産手当金 があります。加入している健康保険から支払われます。
加えて、健康保険と厚生年金といった社会保険が免除されます。
産前産後休暇を取得できる条件
産前産後休暇は産前6週まで働いおり、本人が希望すれば当然に取得することが出来ます。
また産後8週の休暇は本人の希望に関わらず義務付けられています。
育児休業とは
育児休業は子供の1歳の誕生日の前日までの期間取得できます。ただし保育園に空きがないなど理由がある場合は子供が2歳になるまで延長が可能です。
育児休業中の手当ては育児休業手当金があります。加入している雇用保険から支払われます。
加えて、健康保険と厚生年金といった社会保険が免除されます。
育児休業を取得できる条件
育児休業を取得できる条件は以下の通りです。
①同一の雇用主に引き続き1年以上雇用されている
②子供の1歳6か月までの間に契約が終了することが明らかでない
①②の条件を満たさなければいけません。
※令和4年4月1日からは①の要件が撤廃され、さらに育休取得条件が緩和されるようです。
①の同一の雇用主とは、派遣先のことではなく派遣元のことなので、派遣先が変わっていたとしても同じ派遣元で1年以上働いていれば条件を満たします。
②については派遣会社や雇用形態によって判断が分かれるらしく不安になりますよね。
私が働いている派遣会社では、たとえ復帰後派遣先が変わったとしても、同じ派遣会社(派遣元)で引き続き働く意思があれば条件を満たすとして、問題なく育児休業を取得できました。
実際私は一旦派遣先との契約は終了しましたが、産休・育休の取得には影響ありませんでした。
口コミなど見ていると、大手の派遣会社などでも同じような解釈で、育児休暇を取得出ることが多いようです。
実際に産休・育休を取得した流れ
私の妊娠発覚から産休・育休取得後、職場復帰までを簡単に体験談としてまとめてみました。
妊娠前に事前に確認した
妊娠発覚からと記載しましたが、妊活を始める前に派遣元の営業担当の人に、産休・育休の取得が可能か確認しました。
営業の人が男性だったのでとってもとっても聞きにくかったですが、産休育休が取得できないのは困りますので勇気を出して確認しました。
派遣として働いて1年半ほどたった頃のことです。
実はそろそろ子どもをと夫と相談していて、もし妊娠した場合、産休・育休を取得し復帰したいと考えているのですが可能でしょうか ?
はい、可能ですよ
という感じでした。まだ妊娠もしていないのに恥ずかしかったですが、産休も育休も取得できることが分かり安心して妊活へ臨みました。
妊娠したことを会社へ報告する
妊娠が分かってから3~4カ月程経ってから、まずは派遣元へ報告しました。
実は、妊娠しまして、産休育休を取得させていただきたいと思っています。出産予定日は〇月〇日です。
おめでとうございます。以前お伝えした通り取得は可能です。会社の方で相談してみますね。体調はどうですか?
その後、派遣先の所属長へ報告をしました。
私の派遣先は大きな所なので、派遣先の会計課と派遣元が給与面や契約の手続きを行っており、私が所属している部署はそのあたりノータッチのため、間に派遣会社が入ることなく自分で報告する流れとなりました。
実は、妊娠しまして、産休・育休を取得させていただきたいと思っています。出産予定日は〇月〇日です。
え、そうですか。復帰はいつになるのかな?あなたが抜けた間はどうなるのかな?
ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。私が抜ける間は別の方を派遣して下さることになるかと思います。派遣先とも相談してみます。
派遣先の所属長の態度がなんだか冷たく感じてしまい(妊娠中で豆腐メンタルだったこともあり)こっそり泣いたのを覚えています。今ならこんなことで泣かないんだけどな。
派遣元から正式に産休・育休について許可をもらう
営業担当の方が会社に確認して下さり、無事正式に産休育休を取得できることが決まりました。
育児休業取得条件「②子供の1歳6か月までの間に契約が終了することが明らかでない」については口頭で約束するのみでした。
育児休業終了後、必ずうちの会社で復帰してください
はい、よろしくお願いします
書面とか交わさなくてよいのか聞くと、育児休業終了後派遣会社で働く意思確認が出来れば大丈夫とのことでした。
※これはあくまで私が働いている派遣会社の場合ですので、詳細は必ずご自身が働いている派遣会社に確認することをおすすめします。
産休までの過ごし方
産休までは何度か営業さんと産休開始日についてや手続きのこと引継ぎのことなどを相談しました。
また育児休業終了後も同じ派遣先で復帰できるように努めてくださるようでした。
派遣先も育児休終了後復帰したいという私の意思は尊重してくださり、派遣元に任せるといった対応でした。
お仕事の面では、私の場合はトラブルもなく妊娠期間を過ごすことが出来たのでお休みをすることもなく産休に突入することが出来ました。
検診も仕事が休みの土曜日か、業務終了後に行っていました。なるべく仕事に影響しないように、仕事が休みの日や業務終了後でも検診に行けること、も産院選びの際に重視しました。
また妊娠による体調不良で突然お休みをすることもあるかもしれませんので、自分の業務を共有しておくことも大事だと思います。
産休・育休中に派遣される方には、引継ぎ資料をしっかり作成しました。また連絡先も交換し、分からないことがあればいつでも聞いてくださいと伝え、少しでも不安が無くなるよう努めました。(一人事務なので聞ける人がいなかったのです)
産休前日
産前休業前日は、派遣先のお世話になった方たちへ挨拶周りをしました。ちょっとしたお菓子を持参し挨拶しました。
大変お世話になりました。明日から産休に入らせていただきます。○月頃復帰予定ですのでまたよろしくお願いいたします。出産頑張ります。
産休前日は派遣元の営業さんがタイムカードとか回収に来てくれると思っていたので、お礼のお菓子も準備していたのですが、来てくれませんでした。(笑)
このほっとかれる感じ派遣会社あるあるですかね?
けれどもトラブルもなく無事に産休に突入することが出来ました。
産休・育休の手続きについて
産休・育休を取得するにあたって必要な書類をまとめました。
- 産前産後休業取得者申出書
- 育児休業等取得者申出書
社会保険免除の書類です。
私の場合はこれは会社で作成提出して下さったので、ノータッチでした。
- 出産育児一時金支給申請書
出産一時金42万円を給付してもらうための書類です。
直接支払制度を利用する場合は病院にて手続きを行います。
- 出産手当金支給申請書
出産手当金を給付してもらうため書類です。
- 育児休業受給資格確認票
- 初回育児休業給付金支給申請書
育児休業給付金を給付してもらうための書類です。
- 休業開始時賃金月額証明書
育児休業給付金の給付額の基準を決めるための書類です。
産後は子供の出生届や児童手当金などの手続もあり、混乱します。記入できるところは産前に準備しておくことをおすすめします。
また書類の提出が遅れると会社にも迷惑を掛けますので、産後書類の準備が出来次第すみやかに会社へ送付すると良いと思います。産後は慣れない育児や手続きなどで大変ですが頑張りましょう!
派遣社員でも産休・育休を取得しやすくなってきている
育児休業も年々取得条件が緩和しており、派遣社員でも取得しやすい環境になってきています。
令和4年4月1日からは、有期雇用労働者のネックになっていた「同一の雇用主に引き続き1年以上雇用されている」という要件が廃止されます。※労使協定の締結により除外可なので注意
同じく令和4年4月1日から「育児休業を取得しやすい環境整備の義務付け」「妊娠出産を申し出た労働者に対し、育児休業取得制度を周知し、取得意向を確認するための措置を義務付け」が事業主に課せられることになります。
私的にありがたいのは、育児休業取得の意向を会社側から確認してくれるようになるということです。
実際にどのようになるかはまだ分かりませんが、こちらから申し出るのと、会社側から聞いてくれるのでは全然違いますし、気持ち的にもかなり楽になりますよね。
まとめ
条件はあるものの派遣社員でも産休育休を取得できることがわかりました。
産休は本人が希望すれば取得できますし、育児休業も年々取得条件が緩和しており、派遣社員でも取得しやすい環境になってきています。
産休・育休を取得できれば、かなりお金の面で心強いです。また復帰を前提とした育児休業ですので、保活の面でも有利です。
派遣社員で産休・育休を取得したい人は、事前に確認と準備をしておくことで安心して妊娠出産に臨むことが出来ますね。
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